花巻市の歴史的建造物調査-1
花巻町案内俯瞰図
花巻城内の施設配置図
花巻城の施設配置図CG
歴史と文化を保存し伝えていくことが、地域づくりのはじめの作業です。
花巻市は、蝦夷の時代の古代からのさまざまな暮らしの痕跡が残り、鎌倉時代から室町時代、戦国時代にかけて稗貫氏がこの地を支配していました。花巻城は、戦国時代末期に稗貫氏の本城として利用され鳥谷崎城とも呼ばれていました。
やがて豊臣政権になると南部氏がこの稗貫郡と和賀郡の支配者となり、花巻城は南の大国伊達氏に対する最大の備えとして重要度を増し、南部氏の重臣「北信愛」(南部氏の御三家のひとつ)が収めました。以後、南部氏の重要拠点として多くの藩士が花巻城に詰め、武家屋敷に暮らしていました。
その頃の武家屋敷や商家が今も花巻市内に残っており、特に南部藩士の武家屋敷は、今は盛岡にも1軒も残っておらず、貴重な文化財となっています。当事務所では、それら建物の測量調査や研究を続け、花巻市の文化財として、また資源としての整備活用を提案しております。